Lawrence C. Paulson; "A Mechanised Proof of Gödel’s Incompleteness Theorems using Nominal Isabelle"
という事実を用いて使っている
1章
執筆時当時
第1不完全性定理は3回定理証明支援系によって証明されている
2章.1
マイルストーンをいくつか置く
1. 一階の演繹計算(deductive calculus)を形式化する.
演繹計算は
項と論理式の構文
代入
意味論(評価)
命題や量化子についての推論規則
公理の集合$ Hから$ Aが演繹計算によって証明されるとき$ H \vdash A
2, 真理と証明性についてのメタ定理をいくつか置く
演繹計算におけるあまりにも面倒な記述を避ける.
一つは,原子式と$ \lor,\land,\exists及び全称有界量化による$ \Sigma文について, $ \alphaが真の$ \Sigma文$ \implies$ \vdash \alphaという結果を導く
論理式$ \varphiのGödel数が$ \ulcorner\varphi\urcornerでり,その数項が導出可能
4. $ \vdash \varphi$ \iff$ \mathrm{Pf}(\ulcorner \varphi \urcorner)
$ \mathrm{Pf}(\ulcorner \varphi \urcorner)が$ \varphiが証明を持つということを表す論理式であるとする.
5.
Gödelの第1不完全性定理は,論理式$ \deltaが証明不可能であるという形式的な記述と,演繹計算において等しい文$ \deltaを作ることで得られる $ \deltaは意味論では死んであるのに$ \deltaもその否定も導出計算の中では証明できない,
6.
次の補題を示す.
$ \alphaが$ \Sigma文$ \implies$ \vdash \alpha \to \mathrm{Pf}(\ulcorner\alpha\urcorner)
内面化補題と呼ばれる.
$ \Sigma文の構造についての帰納法で示せる.
2章.2
公理
1. $ z=0 \leftrightarrow \forall x \lbrack x \notin z \rbrack
2. $ z = x \triangleleft y \leftrightarrow \forall u \lbrack (u \in z) \leftrightarrow (u \in x \lor u = y\rbrack)
3. $ \varphi(0) \lor \forall x. \forall y. \lbrack \varphi(x) \land \forall\varphi(y) \rbrack